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自然素材から、ファサードの未来を考える。AGB社員が国際会議「IASS 2026」で研究成果を発表

2026年9月14日(月)~18日(金)にかけて、イタリア・トリノで開催された国際会議「IASS Annual Symposium 2026 and IWSS 2026」において、旭ビルウォール(以下、AGB)フロントエンジニアリング部の淡路広喜が、自由曲面ファサードに関する研究成果2題を発表しました。

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IASS(International Association for Shell and Spatial Structures)は、シェル・空間構造をはじめとする建築構造について、世界各国の研究者や実務者が研究成果を発表する国際的なシンポジウムです。
2026年は「R-Evolution of Shapes: Sustainability, Re-Use, and New Design Paradigms」をテーマに、持続可能性や再利用、新たな設計手法などについて、さまざまな研究発表や議論が行われました。

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▼発表した研究

A Masonry-Type Stay-in-Place Formwork System for Disassemblable Double-Curved Inlaid Façade Panels
著者:Hiroki Awaji(AGB)

自由曲面のファサードをつくる際には、複雑な形状に合わせた専用の型枠が必要となり、製作の手間や使用後の廃棄などが課題となります。
今回の研究では、平面パネルを積み上げるように組み立てる打込み型枠と、土・マグネシアセメントを用いた材料を組み合わせることで、従来の型を使わずに複曲面シェルを製作し、さらに解体することのできる工法を提案しました。
実大モックアップを製作して検証することで、複雑な形状を実現しながら、将来的な部材の再利用にもつながる新しいファサードのつくり方を探っています。


Research on Joint Design and Structural-Geometrical Characteristics of Bamboo Lattice Shell Structures with Glass as Surface Material
著者:Nanami Iribe、Yuya Yokoyama、Hiroki Awaji(AGB)、Kazunori Nakayama、Takuo Nagai

もう一つの研究では、自然素材である竹と、ガラスを組み合わせた複曲面のラチスシェルに取り組みました。
一本ごとに形状や特性が異なる竹を建築材料として活用するため、高い剛性をもつ竹-木ジョイントを開発。竹と曲げガラスによる実大モックアップを製作し、構造性能や施工性を検証しました。
自然素材がもつ「ばらつき」をデジタル技術や構法によって扱うことで、竹などの素材を複雑な自由形状の建築外装へ展開する可能性を探っています。


▼素材、構造、デジタルを横断する、ファサードエンジニア

ファサードエンジニアの仕事は、建物の外装を設計したり施工したりするだけではありません。
今回の研究では、土、竹、木、ガラスといったさまざまな素材と向き合いながら、構造や施工方法、デジタル技術を組み合わせ、これまでにない自由形状のファサードを実現する方法を探究しています。
さらに、形をつくることだけでなく、低炭素化や部材の再利用など、これからの建築に求められる環境への視点も重要な研究テーマとなっています。

AGBでは、実際のプロジェクトに取り組む中で得られた課題や知見を、大学との共同研究や技術開発につなげる活動を行っています。設計、材料、構造、製造、デジタル技術など、領域を越えて考え、実際につくって確かめる。こうした研究活動も、AGBで働くファサードエンジニアの仕事のひとつです。

AGBはこれからも、実務と研究をつなぎながら、ファサードエンジニアリングの新たな可能性を追求していきます。

 

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