「前例がない」それが、私たちのスタートライン。 デザインの理想を「数値」で具現化する、構造解析エンジニアの挑戦。 「前例がない」それが、私たちのスタートライン。 デザインの理想を「数値」で具現化する、構造解析エンジニアの挑戦。

「前例がない」それが、私たちのスタートライン。
デザインの理想を「数値」で具現化する、
構造解析エンジニアの挑戦。

技術本部 構造解析部 浅井氏

Mr.ASAI

 ( 新卒入社/4年目  )

今回は、技術本部構造解析部に所属する入社4年目の浅井氏にインタビュー。学生時代は建築構造を専攻し、現在は構造解析分野のスペシャリストとして前例のない課題に挑む彼に、AGBで働く技術的な面白さと、泥臭くも熱い現場のリアルを語ってもらった。

デザインの理想と構造安全性の現実。その狭間を繋ぐファサードの世界へ

学生時代はどのようなことを学び、なぜAGBに入社を決めたのでしょうか。

浅井:元々は意匠(デザイン)専攻を志望しており、「建物の外観は一番最初に目に入るのだから、かっこいい必要がある」という思いがありました。当初は構造のことは全く分からなかったのですが、ある時「構造を上手く使えば、それ自体が意匠の一部になる」ということに気づき、建築構造専攻の門を叩きました。
デザインの美しさと構造の堅牢さは、基本的には対極にあります。安全性を高めようとすれば骨組は太くなりデザインに影響し、デザインを優先して骨組を細くすれば安全性が低下します。そのジレンマを解決し、「どうすればデザインに影響させずに安全性を担保できるか」を考えることに面白さを感じました。
AGBは、まさにその「デザインと構造の両立」を外装という専門領域で追求している企業です。工場を持たないファブレス企業として、あらゆる素材を駆使し、他社が参入しにくい高難易度の案件を手掛けている。ここなら自分のやりたいことができると考え、入社を決めました。

デザインの理想と構造安全性の現実。その狭間を繋ぐファサードの世界へ

「接合部の挙動を加味した骨組モデル」をシミュレーションで再現。前例なき課題を突破する

現在の構造解析部での仕事内容と、ご自身の専門性が活きていると感じる場面を教えてください。

浅井:構造解析部での業務内容は、建物の外装が安全かどうかを検証するための構造計算と構造解析が主な業務です。建築物が成り立つための構造計算はもちろん、ガラスや金属など素材そのものの安全性も広く検証します。基本的には施工前の段階で概算検討し、営業や設計と「このデザインは技術的に実現可能か」を判断し、計算による裏付けを行っていく役割です。

これまでに最もワクワクした、技術力が試されたプロジェクトは何ですか?

浅井:あるプロジェクトで、客先から接合部の挙動を考慮した解析検討を依頼された時のことです。建築外装分野では、部材を接合する際にボルト-長孔の関係で締結することが多いのですが、建物全体が揺れるほどの力が加わると、ボルト-長孔で締結している部材が動いてしまう現象が起きる場合があります。
お客様から「このボルト-長孔での締結状況を解析上のシミュレーションで再現できないか」という要望をいただきました。当社では初挑戦の解析内容でした。結果的にそのプロジェクト自体は別の方法で進んだのですが、私は「なんとか再現する方法はないか」と考え、独自にシミュレーションモデルを構築し、実行しました。
その結果が社内的に正しいと認められ、現在では、ボルト-長孔での締結という接合条件を入力して解析を行う他のプロジェクトにも応用されるようになりました。前例のない課題に対して自分なりにアプローチし、それが社内の新たな技術基準として定着したことは、エンジニアとして非常に大きな達成感がありました。

「接合部の挙動を加味した骨組モデル」をシミュレーションで再現。前例なき課題を突破する

フェローの「直感」を「数値」に翻訳する。技術集団のチームワーク

AGBの強みである「技術力」はチームで成り立っていると思いますが、それを感じるのはどのような時ですか?

浅井:AGBには、日本のファサード業界の歴史を切り拓いてきた「技術フェロー(顧問)」と呼ばれる大先輩がたくさん在籍しています。前例のない問題が起きた時に、長年の経験から「ここはこうなんじゃないか」と感覚的に最適なアドバイスをくれる方々です。
しかし、お客様に提案する際には、その感覚を証明する「アウトプット資料」が必要です。そこで私の出番になります。フェローの直感を、「どうすれば解析で再現できるか」「どんな計算を用いれば証明できるか」を考え、シミュレーションを実行します。
フェローの研ぎ澄まされた「直感」を、私が解析技能を用いて「数値」に翻訳し、理論的な裏付けを持たせてお客様に提示する。そうしてプロジェクトが前に進んだ時、世代や役割を超えた「技術集団のチームワーク」の一員として貢献できていると強く感じます。

壊れた実物を検証する泥臭さ。机上の計算では把握しきれない現象もある

華やかなデザインを支える技術の「泥臭さ」とは、どのようなものでしょうか?

浅井:「構造解析」と聞くと、一日中パソコンに向かってスマートに計算しているイメージを持たれるかもしれませんが、現実はもっと泥臭いです。
現場や設計段階で問題が起きた際、解決策の当てがなくても、まずは考えられる対策案をしらみ潰しに検証してみることもあります。また、実際にテストで壊れた実物を見に行き、細かく分解して検証することも日常茶飯事です。
計算上は「ここまで耐えられる」という結果を得ていても、実際に壊れた実物を見ると机上計算では把握しきれない物理現象によって破壊していることに気づくことがあります。そこからより安全な取り付け方法や製造方法を営業と設計へフィードバックを行う。机上計算だけではなく、現実の物理現象と泥臭く向き合う地道な検証作業こそが、AGBの品質と安全性を根底で支えています。

営業経験で培ったバランス感覚。そして温熱環境解析など新たな分野の開拓へ

入社から現在に至るまでのキャリアパスと、そこでの成長について教えてください。

浅井:実は、入社して最初の2年間は「営業」に配属されました。当初は現在所属している技術本部を配属希望としていたので「営業って何をするんだろう」とは思いましたが、今振り返ると非常に重要な期間でした。
営業を経験したことで「仕事には必ずお金がかかる」という金銭感覚や、お客様に対してどこまでをサービスとし、どこからが有償協力にするかという「バランス感覚」を養うことができました。これは技術本部にいる今でも、コストを意識した現実的な提案をする上で大いに役立っています。
希望が叶って技術本部の構造解析部に異動してからは、構造解析だけでなく「温熱環境解析」などの新たなスキルも身につけました。「ある外装材が日光によって温度が上昇した際に、その部材に影響がないか」といったことを確認する解析検討です。今後は、さらに幅広い解析能力を身に付けたいと考えています。また、当社には技術開発部があり、その部署は検証実験や技術開発を行っています。このような部署と構造解析部がコラボレーションして、技術検証のサポートや新技術の開発に携われると良いと考えています。

難題こそ「楽観的」に楽しむ。自分のデザイン・研究分野を追求しきった学生へ

ワークライフバランスや、職場の雰囲気はいかがですか?

浅井:基本はフレックスタイム制なので、勤務時間をある程度自分でコントロールできます。業務量は決して少なくありませんが、期限を決めて計画的に進めることで、平日でも友人と食事に行ったり、休日にジムで汗を流したりと、プライベートの時間もしっかり確保できています。
職場は、営業部署のあるエリアは賑やかで、私たち技術本部のあるエリアは黙々と作業に集中していることが多いですね。ただ、上司や技術フェローの方々との距離も近く、分からないことがあればすぐに相談できるフラットで風通しの良い環境です。

最後に、「技術を追求したい」と考えている学生へメッセージをお願いします。

浅井:技術者というと、常に眉間にシワを寄せて難しい課題と向き合っているイメージがあるかもしれませんが、私は「物事を難しく考えすぎない能力」もエンジニアには大切だと思っています。
技術分野にもデザイン分野にも、必ずベースとなる理論があります。考えすぎて煮詰まった時こそ、ベースの理論にとらわれてしまって視野が狭くなることがあると思います。そのような状況になった時こそ、いったん思考をリセットして、この理論が合わないなら、こういう考え方もあるかな?という軽い気持ちで別の解決方法に目を向けてみる位の気持ちの切り替えも大事です。意外とその位の勢いで求めた答えが正解だったということもあります。
AGBには、難しい検証を求められても、それを苦にせず「好きだからこそ楽しめる」技術者が集まっています。
学生時代に卒業設計や卒業研究などに取り組み、自分の実現させたいデザインや研究テーマを「追求しきった」経験のある方。デザインの見せ方や、研究結果の伝え方の本質を理解している方にとって、AGBの環境はこれ以上ないほどエキサイティングな場所になるはずです。
前例のない課題を前にした時、「どうすれば解決できるか」をワクワクしながら考えられるみなさんからの応募をお待ちしています。

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