図面を描くだけじゃない、生産設計の仕事デザイナーからの“挑戦状”を、自らの技術で「現実」に変える 図面を描くだけじゃない、生産設計の仕事デザイナーからの“挑戦状”を、自らの技術で「現実」に変える

図面を描くだけじゃない、生産設計の仕事
デザイナーからの“挑戦状”を、
自らの技術で「現実」に変える

生産本部 生産設計部 國枝氏

Mr.KUNIEDA

 ( 新卒/入社7年目  )

今回は、新卒で入社し、現在は生産設計の最前線で活躍する國枝氏にインタビュー。構造解析のバックグラウンドを持ち、唯一無二のキャリアを歩む彼に、AGBだからこそ得られる「自分で考え、手を動かす」仕事の深みと、ものづくりの本質について語ってもらった。

コンサルティングではなく、リアルな「ものづくり」の道へ

学生時代はどのようなことを学び、なぜAGBに入社を決めたのでしょうか。

國枝:学生時代は建築構造の研究室に所属し、主に地震の揺れを抑えるための「制振ブレース」の研究をしていました。「構造デザイン」を標榜する研究室でもあったため、就職活動では、学生時代から勉強していた「構造」の知識を活かしながらも、「デザイン」に近い領域にも関われる、ファサードエンジニアリングという分野に興味を持ちました。
ファサードでは、意匠・構造以外にも温熱環境・光環境・材料など複数の要求性能を凝縮し統合させる必要があり、多方面な知識が必要になるところが面白そうだと思いました。そこでファサードエンジニアリングに特化した企業を探す中で、最終的な候補として挙がったのがAGBと、世界的な外装コンサルティング会社でした。

その中で、AGBを選んだ決め手は何だったのでしょうか?

國枝:決め手になったのは、どちらがよりリアルに「ものづくり」を実感できるかというところです。コンサルティング会社は設計や解析のスペシャリストですが、実際の施工まで行うことができず、全体の方向性を決められても、最終的に自分の案とは違うものが完成することになり、「ものづくり」とは遠い感覚がありました。
一方AGBでは、提案から設計、部材の調達、そして施工までを一貫して手掛けることができます。「ここなら、こだわりをもってリアルにモノづくりができる」と思い、入社を決めました。

コンサルティングではなく、リアルな「ものづくり」の道へ

デザインを裏支えする技術者の「泥臭い」技術力

現在の生産設計部での仕事内容と、そこで専門性が活きている場面を教えてください。

國枝:生産設計部の役割は、デザイナーが描いたイメージを、実際に工場で製作し、現場で施工できるレベルの「製作図・施工図」へと落とし込んでいくことです。ただ図面を描くだけでなく、要求性能を満たすように検討し、納期やコストの管理も含めてプロジェクト全体を推進します。
専門性が活きるのは、日常的に発生する技術的な課題を解決する場面です。例えば、部材同士の接合部の強度を確かめる際、私は大学で学んだ構造力学の知識を応用してその場で手計算を行い、当たりをつけます。複雑な形状であれば、構造解析ソフトを用いてシミュレーションを行います。意匠を実現するために、構造的な裏付けを自己完結してスピーディーに提示できることは、自分の大きな武器になっています。

AGBの施工実績はデザイン性の高い建物が多いですが、見た目の華やかさを支える「技術の本質」は何だと思いますか?

國枝:華やかなデザインの裏には、泥臭い努力があります。ファサードの案件は一つ一つがユニークで、デザインへの要求レベルが極めて高く手間がかかります。それにも関わらず、納期やコストの制約も厳しく、決して一筋縄ではいかないことが多いです。
デザイナーの意図するデザインを維持しながら、各種の要求性能を満たす納まりや性能の細かなディテール(詳細)を自分で決めていく必要があります。そこには設計者のセンスや力量が現れ、何を選択したかで、意匠性・施工性・コスト等に影響しますので、全体を見据えて総合的に判断する経験値が必要です。そうした知識を総動員し、発生する諸々の問題に対処するのがファサードエンジニアの仕事であり、ファサード案件を裏支えしている「技術の本質」だと思います。

デザインを裏支えする技術者の「泥臭い」技術力

実務に対する「解像度」を上げ、先進技術へ挑戦する唯一無二のキャリアパス

入社後、いくつかの部署を経験されていますが、それが成長にどのように繋がっていますか?

國枝:入社1年目は、材料調達を行う「計画工務部」に配属されました。工場とやり取りをしながら納期や品質を管理し、製品を現場に届ける役割です。ここでは、自分が手配した図面が実際の「もの」になる過程を間近で見ることができ、「ものの成り立ち」を学ぶ非常に良い経験になりました。
その後、「構造解析部」で約4年間、専門的な解析業務に従事し、現在の「生産設計部」へと異動しました。生産設計部に来て、自分が描いた線がそのまま現場で実現してしまうというシビアな世界を経験し、技術者としての「解像度」が格段に上がったと感じています。
計画工務部で学んだ「ものの成り立ち」と、構造解析部で培った「理論的な裏付け」があるからこそ、机上の空論ではない、現実に即した設計ができていると実感しています。

これまでに最もワクワクしたプロジェクトや技術的な挑戦について教えてください。

國枝:都内のあるプロジェクトです。設計者からは、意匠性の高いガラス曲面壁を用いたデザインが求められていましたが
従来の工法では実現が難しく、技術開発・検証から始めることになりました。
好奇心を刺激する非常にワクワクする経験でしたし、この検証結果をもとに国内外で学会発表する機会も得られました。海外研修の機会もあり、これまでドイツの展示会やフィンランド、オランダで開催された学会大会などに参加し、世界最先端の技術に触れる刺激的な経験も積ませてもらいました。このように新しい領域に果敢に挑戦できる環境があるのは、世界にオンリーワンの特殊ファサードエンジニアリング会社を目指すAGBならではの文化だと思います。

自主性を重んじるフラットな社風。自ら「フットサル部」を立ち上げたエピソード

職場の雰囲気や、チームワークについてはいかがですか?

國枝:AGBは、年齢に関係なく非常にフラットで、良い意味で「壁のない会社」です。生産設計部では、担当者が一人でプロジェクトを受け持つことが多いため、個人の意見が尊重され、裁量も大きいです。自分で考えて工程をマネジメントしプロジェクトを推進していかなければいけない大変さはありますが、その分達成感も大きいです。まずは自分で考えることが重要ですが、様々な分野の専門家がいますので相談すればみな親身に答えてくれます。

ワークライフバランスや福利厚生についてはいかがですか?

國枝:私がこれまで経験した3つの部署では土日に働いたことはありません。フレックスタイム制度も導入されているので、業務に支障をきたさない前提ですが、午前中に役所に寄って出社したり、私用で一日休むなど、上司に事前に連絡すれば比較的自由にスケジュールを調整できます。
風通しの良さを象徴するエピソードとして、2年ほど前、会社に直談判して「クラブ活動の助成金制度」を作ってもらいました。元々有志でフットサルをやっていましたが、会社に提案したところ正式に認められ、フットサルクラブが発足しました。今では20名以上が所属する大所帯になり、それに触発されて「ボルダリングクラブ」や「写真部」など新しいクラブも次々と誕生しました。若手でも強い思いを伝えれば、自分たちで働く環境をよりよくしていける会社風土です。

デザイナーからの「挑戦状」に食らいつけ。好奇心が、まだ見ぬ景色をつくる

最後に、これから就職活動を行う「技術を追求したい」学生へメッセージをお願いします。

國枝:「好奇心を持って取り組んでください」と伝えたいです。好奇心は、仕事のつらさを超える原動力になります。
私たちの仕事は、毎回新しい課題が出てきます。卒論などの研究と同じで、誰もやったことがないことに挑戦するときは、多々つまづきます。短納期でミスが許されないなど緊張感のあるときもありますが、「どうすれば解決できるか」を自分の頭で考えてうまくいったときは、どんな小さなことであれ嬉しいものです。
お客様であるデザイナーの方々は、常に私たちに「こんなファサードを作りたい」という高い要求を投げかけてきます。それはある種、私たち技術者への「挑戦状」です。
その挑戦状にめげずに食らいつき、課題を突破していった先に、新しいものが生まれ、手がけた仕事が街の風景に彩を添えることになります。苦しくても好奇心を持ち続け最後まであきらめずに頑張る意欲的な若い方々と、一緒に働ける日を楽しみにしています。

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